大型ユニック1台からのスタート。
有限会社元気ジャパンの誕生。
元気ジャパン社長の木下は、19歳の時に叔父の会社周南の前田電設に入社。その後運送会社などを経て、26歳の時に、叔父が作った別会社の有限会社前工を手伝うことになります。しかし、有限会社前工は木下が28歳の時に解散したため、別の運送会社を経て、従兄が経営する会社株式会社シンシアで、トラックを買ってもらい有限会社元気として運送事業を始めました。当時は、大型ユニック車1台で主に電柱を運搬していたそうです。
有限会社元気の最初の1年間は、従兄が社長をやっていましたが、運送は分からないとのことで木下に社長を交代し、運送事業に注力した事業展開がスタートしました。平成19年(2007年)には、山口市秋穂に山口営業所を開設。ただ、当時は、まだ業務も小規模で事務所はスーパーハウス(プレハブ式ユニット住宅)、トイレも仮設トイレという状況でした。
その後、着実に業務も拡大していく中、平成24年(2012年)には、社名を有限会社元気ジャパンに改名。社名にジャパンを追加した理由は、2011年に女子ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン」やWBCで話題となった「侍JAPAN」など、「〇〇ジャパン」の響きがカッコよかったからだそうですが、「いつか自分たちが日本の物流業界に元気を与えるような会社にしたい」という木下の思いもあったようです。
創業期の出来事
- 平成16年1月
- 周南市大字栗屋奈切にて、有限会社元気設立
- 平成19年8月
- 山口市秋穂に山口営業所を開設
- 平成24年6月
- 有限会社元気ジャパンに改名
- 平成24年8月
- 下松市末武下に下松営業所を開設
山口市鋳銭司団地への進出。
社員増加に伴い働き方改革に着手。
倉庫事業も開始。
元気ジャパンへの社名変更後、会社は一気に成長していきました。平成28年(2016年)に、トレーラー輸送の拠点として山口市と新事業所建設協定を締結し、山口市の鋳銭司団地に進出。平成30年には、初の県外拠点として岡山営業所を開設しました。
元気ジャパンの主な輸送品目は、スリットコイル、コイルなどの鋼材・製材・パイプ・ボードなどの建築資材や瓦などの重厚長大なものが多く、これらの輸送技術が評価され、顧客数も飛躍的に拡大していきました。
この頃から、トラックドライバーの社会的地位と生活の向上を目指し、木下は、様々な働き方改革に着手しました。ドライバーには、常に最新の安全・環境機能が搭載されたトラックに乗れる充実感と安心感を得らえるようにと1人1台の新車を準備。トラックは4〜5年で新車に入れ替え、しかもグレードは最上級クラスという好環境を実現したため、ドライバーの雇用も順調に進みました。山口営業所の敷地内には、少しでもドライバーが早く帰宅できるようにとの思いから、燃料のインタンク設備(ガソリンスタンド)も設置。わざわざガソリンスタンドに行く手間もなく、時間短縮につながっています。
また、採用したドライバーの定着促進のために、様々な社内交流イベントを実施。社員旅行はもちろん、6時間リレーマラソンやソフトボール大会への参加、餅つき・節分の豆撒き・社内ゴルフコンペ・バーベキュー・芋煮会・お遍路など社員同士の交流イベントを次々と企画していきました。
本業においては、新たな事業の柱として倉庫業務も開始。平成31年(2019年)には、山口営業所内に300坪の倉庫を建設。令和3年(2021年)には、山口市の新産業団地に、900坪の大型倉庫を持つ山口南物流センターを開設し、入出庫から在庫管理、流通加工などを一括して請け負う3PL業務をスタートしました。
成長期の出来事
- 平成28年12月
- 山口市鋳銭司団地への進出を決定、山口市と新事業所建設協定を締結
- 平成29年8月
- 山口市鋳銭司団地に山口営業所を新築移転
- 平成30年8月
- 岡山県和気郡和気町に岡山営業所を開設
- 平成31年4月
- 山口営業所に倉庫完成
- 令和2年9月
- 北九州市に北九州営業所を開設
- 令和2年12月
- 山口市鋳銭司に山口南物流センターを開設
- 令和4年10月
- 株式会社元気ジャパンに社名変更(有限会社元気ジャパンより)
関東への中継拠点として愛知営業所開設。さらなる事業拡大とドライバーの働きやすさに挑戦。
令和6年(2024年)、2024年問題対策の中継拠点として活用するとともに、中京地区の輸送需要も拡大するため、愛知県あま市に愛知営業所を開設しました。
元気ジャパンにとって6つ目の拠点となる愛知営業所は、山口から関東までの輸送を行ううえで課題となった「2024年問題の法令遵守」のために欠かせない拠点でした。この愛知営業所の開設により、山口から岡山まで約4時間、岡山からあま市まで約4時間、あま市から神奈川の厚木まで約4時間と、各営業所を経由することで法令遵守が可能となりました。今後はトレーラーのスイッチ輸送だけでなく、ドライバーを交代する方式や荷物を積み替える方式など知恵と工夫によって「2024年問題の法令遵守」に対応しながら事業を拡大していく予定です。
創業から変わらず、木下社長が最優先するのは「ドライバーの働きやすさ」です。運送費の引き上げ、長距離輸送の削減、運転手の待遇改善、荷積みに備える待機時間の緩和など業界の抱える課題は多いものの、ドライバーの社会的地位と生活の向上を維持していくために、元気ジャパンの挑戦はこれからも続いていきます。
拡大期の出来事
- 令和6年9月
- 愛知県あま市に愛知営業所を開設